柏市による北花崎第一公園の除染実験

2011年8月12日

8/1に柏市によって北花崎第一公園の除染実験が実施されました。
その様子を@mr_zendaさんに見てきていただきました。
@d_shibaが柏市の職員の方から電話でお聞きした話も含めてレポートします。
なお、全容を柏市から聞いたわけではありませんので、間違い等があればご連絡ください。

■実験概要

場所:北花崎第一公園(右記マップの旗印です。 http://bit.ly/lOyiEl
日付:2011年8月1日
概要:放射線量の特に高い場所(1μsv/h以上)について、表土を5cm削る
   削った土は土嚢に入れて、公園内に穴を掘って埋めてフェンスで囲む
   さらに掘った穴の土を削った場所に被せる

■公園全景

手前から、ブランコ、滑り台、砂場、ジャングルジム、うんていとなっている。
左奥に削った土を埋めてフェンスで囲った所

フェンスからみた公園全景

■除染した場所

わたべ和子市議によると、局所的には1.96μsv/hあったとのこと。
特に線量が高い場所3か所について、表土を5cmけずった模様。削ったところは周囲と土の色が異なり、また、乾燥して地割れのようになっている。
ブランコ

滑り台の下

うんていの下

■削った土を埋めた場所

工事現場用のフェンス内側(約2m×約1m)には深さ70㎝の穴が掘られ、穴底にはシートが敷かれている。
その穴にブランコ・滑り台・運ていから削り取った表土を土嚢に入れて、その上から掘った土を被せている。

■効果

具体的な効果については、公表されていないが、効果はあったとのこと。一時的に立ち入りが禁止されていたが、解除されている。また、表土を埋めた場所においても、0.64μsv/hから0.214μsv/hに低下しており、埋めたことによる問題が生じていないことがうかがえる。
ただし、今回の除染は局所的なものであり、公園の空間線量率は、0.39μSv/h(8/11測定)で、前回の測定、0.38μSv/h(7/14測定)と差は見られなかった(測定@mr_zendaさん)。

■その他

フェンスには看板が掲げられ、実験の概要が記載されている。

ジャングルジムと砂場は除染している様子はない。砂場については、立ち入り制限もない。
→砂場については他の場所より放射線量が低いため除染しないと電話で話していた

柏市はこの公園以外でも除染を実施しているようであるが、情報公開は行っていない。
市民の安心感、意識を高めるためにも積極的に情報公開してほしいものである。

写真・レポート:@mr_zenda
加筆・編集:@d_shiba


道路の側溝の除染レポート

2011年8月2日

■側溝で金網の蓋の箇所は土砂がたまっていて放射線量がものすごい高い

道路の側溝(金網の蓋とコンクリートの蓋の部分)

・側溝はコンクリートの蓋の箇所と金網の蓋の箇所の2種類あります。

・金網の箇所は土砂がたまる構造になっていますので、
 放射線量がものすごい高い値です。
・測定結果はこんな感じです。
 箇所①地上1m0.32、蓋の上1cm0.54、中の土砂の上1cm2.85
 箇所②地上1m0.30、蓋の上1cm0.68、中の土砂の上1cm3.20
 (単位:μsv、計測器はRD1008)
・側溝の上は、子どもらがよく通ります。
・また、金網の蓋の側溝は、よくのぞき込んだり、棒でつついたりする所ですので、
 早急な対応が必要です。
・金網の蓋は比較的簡単にあく構造になっています。
・また、金網の蓋の箇所は個人でも掃除(除染)ができます。これは市に確認済みです。
・反対にコンクリートの蓋の側溝はある程度遮蔽されていますので、
 そこまで優先度は高くないでしょう。また、コンクリートの蓋を開けることは、
 現段階では難しいです。

■側溝にたまっている土砂を取り除く

金網の蓋を開けたところ

・金網の蓋を開けます。このとき金網のふちに土砂がつまっていることがありますので、
 先の細い堅いモノでほじって土砂をどけるとあけやすいです。

土砂を取り除く前

土砂を取り除いた後

・後は、ひたすら土砂を取り除きます。

・10cmくらい掘ると粘土層にあたったので、今回はそこまでにしました。
・底がコンクリートかなと思っていましたが、そうでもなさそうです。
・取り除いた土砂は土嚢袋7分目くらいの量です
・前後のコンクリートの蓋がある側溝にも土砂が5cmくらいたまっていましたので、
 手が届く範囲でそこも土砂を取り除きました。

■側溝の除染活動による効果は非常に大きい

・実際の効果は下記のとおりです。
・2カ所で計測等ふくめて1人で2時間弱です。
 箇所①
 地上1m0.32、蓋の上1cm0.54、中の土砂の上1cm2.85
 ↓
 地上1m0.29、蓋の上1cm0.31、中の土砂の上1cm0.32

 箇所②
 地上1m0.30、蓋の上1cm0.68、中の土砂の上1cm3.20
 ↓
 地上1m0.25、蓋の上1cm0.32、中の土砂の上1cm0.57

■側溝掃除による土砂は市が回収してくれる

・自宅の庭の除染活動では土砂の処理が問題になりますが、
 側溝掃除によって出た放射性物質含む土砂は市が回収してくれます。
 これは市のウェブサイトにも実は明記されています。
 (電話でも確認しました)
 http://faq.city.kashiwa.lg.jp/EokpControl?&tid=48659&event=FE0006
 http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/120500/index.html
・回収の対象は、個人で掃除したときでもOKです。
・朝9時に引き取りの電話をしたところ、10時半に回収に来ました。

・なお、回収した土砂の処分場は野田市にあるようです。
・放射性物質を含む土砂の適正な管理については、
 ゴミ処理場等の焼却灰とは異なり、これまで話題になっていません。
・なので、市に対して適正な管理を別途申し入れております。

■今後の方針

・とりあえずボクの家の前の道路は、行き止まりになっており、
 子どもらのかっこうの遊び場になっていますので、個人的に行いました。
・あとは通学路にある側溝についても同様に掃除したいと思っています。
・個人でやるのは限界がありますので、何とか町会やPTA等で取り組みたいと思っています。

(文責@d_shiba)


7月3日(日)松戸市個人宅の除染レポート

2011年7月13日

7月3日(日)10時スタートの15分前着を目指し、チャリで向かう。暑い。肌をちりちりと差す太陽、こんな日は屋外作業はきついだろうなあ、戦々恐々とする。

ネットでもお会いしたことのない方たちと初めてのご挨拶。少々緊張する。
玄関前アスファルトの上にガイガーカウンターが。私以外の方はみな白のRADEX。おお、コンパクトでスタイリッシュ。うち1台は自作のシールドが。2台並べればβ線遮蔽ありなしの比較ができるのね。
我が家のいかにも実験(軍用?)器具な外観を放つウクライナ製プリピャチを並べる。改めて、物々しい外観です。個人的には無骨な外観も気に入ってるんですけども。RADEXは持ち運びやすそうだし、外でさりげなく計測できてイイなぁ。
表示は毎秒更新で安定しないが、おおむねほかのガイガーと同じ数値だ。

みんながそろい、一人ずつ簡単に自己紹介。ここですでにカメラが回り始める。
玄関前のアスファルトで除染の実験をしている間、家の脇の通路にある苔を測定したり、MMTの方たちと話したり。放射性物質の溜まっていそうな箇所を見つけては早く除染したいということばが頼もしく感じる。苔の上に直置きで0.3弱。思ったほど高くない。家の前のアスファルトは0.4台だった。

今日は、放射能に詳しい人たちがたくさんいるから疑問なことを聞ける!聞いた話メモ。
・ 駐車場の屋根など、表面がツルツルしている素材は放射性物質は落ちやすい。
・ 側溝のすき間についた土なども落としやすい。
がんばって掃除しても落ちないところはあるので、落としやすい場所を探し、できるところを取りのぞくしかない。除染方法の情報を共有できるといいな。
・ 雨どいから水が落ちるところは線量が高くなる。
・風向きや降雨の有無、周囲の環境など、条件によってミニホットスポットはどこにでも存在する。
・ 意外なところにミニホットスポットがあるので、自分の今いる場所がキケンな場所でないかを知るためにも一家に一台測定器あると便利かも。
・ 道路のアスファルトの線量が0.5近くある。武田邦彦氏が、雨が降ると道路上の放射性物質は排水溝に流れていくとブログに書いていたが、排水性舗装など、浸透する舗装だと雨水が浸透するように放射性物質もアスファルトに吸収されていく。浸み込むなら吸い込む心配はないだろうが、線量が落ちないということは通学・通勤中の外部被曝は避けられないということか。

みんなで庭に移動する。今日は除染が主というより、取材のための実験というニュアンスです。

土に直置きで数箇所を測定。
そのままの土(0.52)、3月末か4月上旬に薄く取りのぞいていた土(0.48)、庭の奥に取りのぞいた土を積んでいた土は、なんと1マイクロを超えた。(おおよそ1.0)*いずれもシールドなしの測定値

それぞれ、数十センチ四方を、数センチずつ削って効果を検証する。そのままの土(0.52)は、5センチ掘ったとき0.37になり、7センチ~10センチ削ったら0.23になった。下がるということは、すでにそんなに浸透しているのか。チェルノブイリ事故でも25年経っても10センチ程度の浸透だと聞いていたので、これほど浸み込んでいるということはショックだった。土の質や降雨の量によるのだろう。

* 各測定の詳しい結果はebiさんのブログをご覧ください。
http://matsudomt.exblog.jp/

隊長のebiさんによる実験結果のまとめ。
取りのぞけば放射線量は確実に下がることがわかった。今日は除去する範囲が小さかったけど、広ければ広いほど、またまわりの除染も合わせてすれば空間線量も下がることが期待できそうです。

原さんが表土を穴に埋める方法について郡山市がやっている方式を話していた。あとで調べたら、文科省によると、「穴埋め方法の場合は、厚さ40センチの締め固めた土で覆えば99%の放射線を遮ることが期待できる」とのこと。

除去した土は袋に入れて庭の脇に置いておく。この土はぼくらにはどうしようもできないからね、の声、切実に感じる。

除去した土について
・土って意外と重い。袋いっぱいに入れちゃうとあとで運ぶのが大変。
・除去した土はまとまるとかなりの高線量になるから、そのへんに不法投棄されたらこわいな。
・雨水で漏れないように保管に気をつけなければ。

庭の除染実験が終わり、MMTの方がせっかく来たんだから除染しましょう、と駐車場をデッキブラシでこすって除染されていた。あ、上のカッパしか持ってこなかった。飛散を考え防水のズボンも履くことが望ましい。解散後、取材の方に放送日など聞く。普段からマスクしているか、食べものに気をつけているか、など聞かれる。話せる機会があるんだったら今後の取材の役に立ちそうな話ができるよう、前もって考えておくべきだったと反省。この後、自宅でふだんの様子を撮るとのことでした。

*内容に誤りや追加等ありましたらどうぞ教えてください。

(文章: @greenapple , 写真:@TatsuyaSasaki1 , 編集:@daizo3 )

変更履歴
2011年7月14日 9:55 写真を追加しました。